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MH的学生生活

建設日:2005/05/09
更新日:2005/05/09

 2005年4月の日記

 2005年4月30日(土)

27歳になりました。風邪でダウンしました。

終日,たくさんのお祝いのメールやメッセージや郵便をいただきました。本当に,ありがとうございました。

 2005年4月29日(金・祝)

昨日の日記が長すぎなので,今日は手短に。

昼まで寝て,午後から出勤。滞在すること3時間。講義資料とかを整理してただけで時間が過ぎ去ってゆきました。

帰宅後,GWまで後回しにしていた靴磨きとか家事全般に取り組みました。

 2005年4月28日(木)

久しぶりの早朝出勤。公法Vの予習。

1限民事実務,今日も建物明渡訴訟。だんだん当事者の言い分が多くなって来て,大変です。ちなみに,次回からやっと要件事実に入るそうです。え?今までのは?

2限公法V,個別法の解釈と行政活動の違法性。去年の自主ゼミで盛り上がった日工展ココム訴訟は殆ど取り上げられませんでした。

3限法史学T。おとといの日記に「何が大事なのか全く要領を得ない」と書きましたが,それは受け手の私たちの理解の問題でもあるわけです。授業終了後,先生に相談に行きました。授業をどのような姿勢で聞けばいいのか,丁寧に答えて頂きました。これで,次回からまた楽しく聞けそうです。

4限民法民法自主ゼミ,でっかい論点を落としました……。そんなの落としてたら,試験にも確実に落ちますね。

5限,あさってに控えた私の誕生日のために,ルームメイトを中心に10名くらいのクラスメイトたちが集まってくれて,みんなでケーキを食べました。この仲間たちと一緒に,あと1年間,私は心中します。かけがえのない,仲間たちです。

18時,新入生歓迎懇親会。予算の都合上,食べ物も飲み物も足りなかったですが,多くの新入生や先生方と話せる,貴重な機会です。途中,いきなり壇上でスピーチせよと言われて登壇しましたが,酒が入っていたので何を言ったか覚えていません。誰も信じてくれませんが,私は人前で話すのが苦手です。

調子に乗って,教授2名と30数名による二次会。連休前日の飲み屋はどこも満席で,5軒くらい走って探して,やっと見つかりました。その後,三次会。帰宅は午前3時。

▽ 懇親会とその後の二次会・三次会で,多くの方々と話しました。そのときに感じたことの一部を書き残しておこうと思います。

まず,1期既習の私たちと比べて,2期既習&1期未習の2年生は確実に授業の負担が軽くなっているということ。だからこそ,少しでも自分の勉強の時間を大切にして欲しいと思いました。

「自分の勉強の時間」が何か。それは人それぞれだと思います。ただ,現行司法試験的な勉強だけが全てだと思いません。授業の予習・復習のために使うのも立派な「自分の勉強の時間」だと思います。

法科大学院の授業が新司法試験に役立つか,役立たないか。それは誰にもわからないものです。誰も受けたことのない試験です。結論は全てが終わった後にわかるものです。「役立たない」と決め打ちしてしまうのは,早計だと思います。

少なくとも私たち(北大1期既習の一部)は,「役立たないから捨てる」のではなくて,「役立たないと思うから改善する」ことを志向してきたつもりです。 一部の2年生たちにはその気持ちが私たちよりも少ないように感じました。

今年の新入生には,法科大学院教育全般に対して否定的なイメージを持って入学してきた方々が多いように思います。残念ながら,1期生の情報(日記,ブログ等の類)に否定的な感想が多いからかも知れません。

法科大学院教育の魅力を私は伝え切れていませんが,まずはニュートラルな気持ちで受け止めようとする心がなければ,本当に良い部分さえも見失ってしまうと思います。

▽ 奇妙に思われるかも知れませんが,私は北大にいる法科大学院生,北大法科大学院を目指す方々は,同期であろうと後輩であろうと,誰一人としてライバル(蹴落とす相手という意味で敵)だとは思っていません。

私の持っている知識・勉強方法・ノウハウ・資料等,何でも全部開示します。相談があれば乗りますし,教えられることは何でも教えます(教えるほどに知識のない科目も多いですが)

私は誰に対してもオープンであろうと思います。特に後輩たちに言いたいです。使えるものは使えと。私を都合良く,大いに使ったら良いのです。

このスタンスが間違っていないことを,私は自分自身の経験(高校3年間)という裏付けによって確信しています。

 2005年4月27日(水)

2限法曹倫理T,誠実義務と職務責任。一度まとまった時間を作って復習をしないと,そろそろやばい感じです。

3限刑事実務B,窃盗等被告事件。やっぱり,間接事実は多く拾った方が良いようです。それは新司法試験についても言えることだと思います。

夕方,民事実務の予習。これもまとまった勉強時間が必要です。GWにやることが多すぎて,早くもやりきれない予感……。

夜は自宅で公法Vの予習に着手しましたが,前夜の睡眠不足の影響で効率が上がらないので,さくっと早寝。23時就寝。

 2005年4月26日(火)

1限法史学T。意味不明。難解です。何が大事なのか全く要領を得ません。

2限法と経済学T。先生は自分が作ったプレゼンテーション資料を見ながら,「どうしてこう書いてあるのかわからない」とおっしゃっていました。先生がわからないのに,私たちがわかるわけもありません。

3限空きコマ,休息。やっと今月分の奨学金の入金を確認しました。

4限経済法,野田醤油事件,雪印・農林中金事件,東洋製罐事件。同じ授業を去年も受けているわけですが,ふと,去年は思いつかなかった理論に気づきました。成長したということです。

夕方,法曹倫理Uのグループ課題について合議。ボーダーゾーンにおいては,答えが分からなくなってきます。

夕食を食べた後,少し仮眠。

22時,法曹倫理Tの課題に着手。途中,1時間半ほどルームメイトと世間話に費やしてしまいましたが,5時間くらいかかって午前4時半に完成。しんどい課題でした。

午前5時,帰宅を諦めて研究室に宿泊。今月9泊目。

▽ ある教授に,授業が終わった後に些細な質問をしたところ,軽く二言,三言の回答で片づくようなもので終わったのですが,今日になってA4紙3枚にもわたる回答書がメールで送られてきました。

本当に,教授は全力で取り組んでくださっているのだなと感じます。その気持ちに応えるべく,しっかりと予習・復習をして授業に臨みたいと思います。

▽ 会社法と独禁法に目が奪われていましたが,地味に刑法改正案が参議院を通過していました。衆議院に送付されます。

 2005年4月25日(月)

1限現代倒産・執行法,破産財団など。やや遅れ気味かと思ったら,授業の最後に猛スピードで駆け抜けて追いつきました。恐るべし。

2限民事X,債権回収。同じテーマでは先学期のローヤリング=クリニックでも,企業法務でもやりましたが,また違った視点・手法が聞けて,勉強になります。

3限政策分析,有効性評価など。先生の話は上手だと思います。話題的にはそれほど興味のないことのはずなのに,眠くならないのはすごいことです。

4限空きコマ,教授に質問。アポ無し・単独で訪問したにもかかわらず,90分間まるまる使って質問に答えてくれました。

5限・6限経済法ゼミ,インテル事件とブロードネット事件。インテルの私的独占行為に関しては昨夏から追いかけていたのですが,今回の事件はその中でも理論的にはおもしろみに欠ける事件です。

ゼミで疲れてしまい,夕食だけ食べてから寝てしまいました。明日こそ法曹倫理Tの課題をやらないと。

 2005年4月24日(日)

自宅で民法の勉強。法定地上権のあたりって,パズルチックというか,マニアックというか,あまり深くはまらないほうが良さそうです。

夜は久しぶりに,自宅で掃除や片づけなど。

▽ 郵便物を整理していたら,見覚えのない雑誌の入った郵便物がありました。開けてみたら,「ご当選おめでとうございます」と書かれてました。先月,通販で買い物をしたときに応募した,ナショナルジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC)日本版の1年間購読プレゼントに当選したようです(応募したことすら忘れてましたが)

こういうプレゼントものに当選するの,小学生以来かも知れません。\(^^@)/

 2005年4月23日(土)

昼までぐっすり寝ました。2週間分の疲れを取りました。

気分転換に高等数学の問題でも解いて,あとは民法の勉強に耽っていました。久々にクールダウンしました。

▽ 書き忘れていましたが,3日前の20日(水)に独占禁止法の改正案が国会で成立しました。改正内容は公正取引委員会のサイトでチェックしてください。

内容盛りだくさんですよ!経済法選択者は要チェックです。

 2005年4月22日(金)

2限刑事実務A,今日も予定どおり進まず。なのに,20分も延長。

昼ご飯を食べる時間が足りなくて困ります。

3限経済法,独禁法平成17年改正と私的独占総論。こうやってまとめてみると,17年はずいぶん大きく改正したものですね。

4限空きコマ,法曹倫理Uの予習。

5限法曹倫理U,弁護士自治。今日もキーワードはプロフェッション。

全てが終わって外を見たら,雪が降っていました。夕食のために外に出たら雹(ひょう)まで降ってきて,痛い思いをしました。4月の積雪は28年ぶりだそうです。入学したばかりの去年の今頃は雪が舞っただけで驚いていたルームメイト(関西人)が,今日の雪にちっとも驚かなかったことが,むしろ私には驚きでした。

金曜日の夜は早々に帰る人も多くて,やっぱり閑散としています。民事Xの予習だけ終えて,1時に帰宅して就寝。

▽ クラスメイトにパパ誕生です。おめでとうございます!

 2005年4月21日(木)

1限民事実務。先生が授業開始時間を勘違いしていたため,15分遅れでスタートしました。実務家の先生方は,いまいち90分授業+15分休憩のサイクルに慣れていないようです。スタートが15分遅れだったり,終わりが15分早かったり,30分伸びたり……。

2限公法V,郵便法違憲訴訟。行政法とか民法とか,何でも融合します。

3限法史学T,弘仁格式。少しトリップして戻ってきたら,意味不明な文字がたくさん板書されていました。とりあえずノートに取りましたが,意味は理解できてません。

4限空きコマ,刑事実務Aの合議。

5限民法自主ゼミ,法定地上権。あぁ。そんな基本を押さえていないなんて,いったい何年民法をやってるのだか……。

終了後,刑事事例Vの期末試験の答案返却で,先生の研究室を訪問。本当にお忙しいのに,30分も時間を取って下さいました。素敵なアドバイスもいただき,また勉強をがんばろうという気になりました。

刑事実務Aの課題をやってから,1時帰宅。寝付けなくて,2時就寝。

 2005年4月20日(水)

2限法曹倫理T,プロフェッション論。話がよく脱線するので,時間内に全て予定が終わったためしがありません。

そういえば,1年前の入学ガイダンスのときも,先生は5分といいながら20分ぐらいしゃべってました。

3限刑事実務B,窃盗等被告事件。いきなり先生から「誰か,3分で無罪のプレゼンテーションをしてください」と振られたので,立候補してみました。我ながら良くやりました。

全体で討論をしましたが,細かい間接事実の評価が自分は甘いことに気づきました。もっと,記録を丁寧に読むべきですね。

▽ 新司法試験を目指す皆さん,選択科目は決めていますか?

自分で独学独習する方ならいざ知らず,ある程度大学の授業や演習にも頼ろうと思っている人にとっては,大学のカリキュラムは非常に大きな関心事ですね。

北大の法科大学院には,知的財産法と経済法の科目が多くあります。総単位数で計ってみると,知的財産法で12単位,経済法で8単位です。それと比べると,例えば労働法は4単位,倒産法は2単位です。

これは大学の特徴だから,ある意味仕方ないことでしょう。例えば,お隣の大学では,経済法は2単位ですしね。

某法科大学院に通う友人の話を聞いたら,彼の大学では労働法の演習科目がたくさんあるのです(彼は今学期,労働法系だけで8単位も履修しています)。それと比べて,北大では学部と合同開講の授業(週2コマ)のみ。倒産法も同じようなことが言えます。

そういう差がある中で,新司法試験では横並び一直線で闘わなくてはなりません。現時点では選択科目も下位25%は足切り(即不合格)になる新司法試験問題検討会の後記検討事項結果参照という基準でいくわけで,選択科目といえども甘く見ることはできません。

そもそも大学選びのときから,選択科目も視野に入れて考えたほうが良いに決まってますけど,それは今更言っても仕方のない話です。

 2005年4月19日(火)

1限法史学T,明法家と文人貴族。暖房の近くに座ってしまったため,眠気をこらえるのに必死でした。

2限法と経済学,経済学っぽいことやってました。後半は記憶なし。

4限経済法,独禁法の歴史。先生,去年と全く同じところで間違えましたから!今年はすかさず指摘に成功。

夜,木曜日リミット(提出)の課題に着手。公法V,民事実務とも終わりました。その後,民法の勉強を少しやって,午前4時帰宅,就寝。

▽ 世間では新ローマ法王が決まったそうです。法王選挙のことをコンクラーベというそうですが,「コンクラーベ&根比べ」をヤフーで検索したら,4,770件ヒットしました(本稿執筆当時)。そんな私と同レベルのオヤジギャグを思いついた人が,世の中にはいっぱいいたわけですね。

 2005年4月18日(月)

6時半起床。

1限現代倒産・執行法,破産手続の開始手続。周りには結構,予習をきっちりやって,気合いの入っている方々がいます。倒産法を選択科目にしようとしているのかも知れません。私は経済法選択で確定しているので,気楽です。

2限民事事例X,賃貸借解除。実務ではやっぱり保全手続が大事なんですね。

3限政策分析,政策論と政策評価など。学部時代に「行政学」科目を取ったんですが,少し復習するといいかも知れません。

4限の空きコマで論文の最終チェック,印刷。

5限現代経済法A,ゼミ発表。野田醤油事件東京高裁判決。もう一段階発展させることができたら良かったんですが,どうも不完全燃焼でした。とりあえず,助教授には褒めていただいたので嬉しかったです。途中休憩なしで,20時に終了。

さて,放置されていた今週中に〆切が訪れる課題たちに手を付けようと思いましたが,やっぱり頭が働きませんね。

わびしい夕食を済ませ,おとなしく帰宅。だらりとテレビを観て,0時就寝。

 2005年4月17日(日)

朝から晩まで経済法ゼミ発表論文。ひらすらに論文。詰めてました。それ以上書くことないです。(^_^;)

23時,とりあえず入校。校正は明日やります。

前日まで研究室に泊まると,発表終了まで体力がもたないので帰宅。午前0時半就床。

▽ 明日は経済法ゼミ発表。総字数25,600字。字数の割に,内容がないよう。

 2005年4月16日(土)

起きてからいったん帰宅して,昼前に再出勤。昼食を半年ぶりに学食で食べました。ちゃんと,たまにはまともな栄養を摂取しないと。夏までにあと4キロぐらい落とす予定ですけどね(食事制限じゃなくて,運動で落とすべきですが)

生協で本を衝動買いした後,14時から経済法研究会。最近流行りの(?)RCC(ライバル費用引き上げ)と略奪的価格設定。あぁ,少し経済学を復習しないと(DとかSはわかりますが,ACとかMCとか出てくると怪しくなります)。でも,きっと新司法試験には関係ありません。

夕方,友だちとお茶をして,研究室に戻ってからはひたすらに独禁法。午前4時就寝。研究室に4連泊の今月8泊目(打率5割)。

▽ 経済法ゼミ発表まで2日。ただいまの字数,19,900字。

 2005年4月15日(金)

2限刑事実務演習A,傷害被疑事件。求刑5年っていうのは重すぎたらしいです。相場外れの求刑だと叱られました。

3限経済法,公正取引委員会の組織と審査手続き。改正中の箇所なので,先生も扱いづらいようです。とりあえず,今日は現行法を中心に,改正ポイントを少し。

4限の空きコマで法曹倫理Uの予習。

5限法曹倫理U,守秘義務。市民的感覚(倫理観)と専門職責任(法曹倫理)は,少しずれているのだと学びました。っていうか,法曹倫理Tよりも遥かにおもしろいです。

ゆっくりと夕食を外で食べました。戻ってきたら,金曜日の夜なのに勉強している人が多いことに驚きました。

そして,朝5時まで独禁法。3連泊の今月7泊目。

▽ 経済法ゼミ発表まで3日。ただいまの字数,18,000字。

 2005年4月14日(木)

イスの上で寝ていると体が痛いです。

1限民事実務,法律分類要件説など。言葉遊びみたいなものです。

2限公法V,行政法第1回,行政調査。今学期から「君」付けから「さん」付けに変わりました。教授よりも年上の学生を教えることになったからだそうで。村上教授はそういうところ,きっちりしてると思います。

3限法史学T,律令制度。授業中に手を挙げて質問したら,先生はすごくビックリしていました。今まで質問する人なんて,いなかったんですかね。授業が終わった後にさらに質問に行ったら,嬉しそうでした。我が研究室では律令制度が流行しています。

図書館で文献を集めてから,いったん帰宅,家事。18時半再出勤。

午前4時に寝るまで,ひたすら経済法のゼミ発表論文。あれこれ文献を読んでいるだけで時間を浪費しました。 間違えて取ってきた文献がいくつかあったので,明日また取り直しです。2連泊の今月6泊目。

▽ 経済法ゼミ発表まで4日。ただいまの字数,13,000字。

▽ 読者の方からメールにて質問をいただきました(この場を借りてお礼申し上げます)。 他の読者の方々も興味ある話かと思いますので,ここで回答をしようと思います。

趣旨は,4月11日の日記で「民事Xは『新司法試験に役立つことはやらない』と実務家教員はおっしゃっているが,私はそれで構わないと思う」というようなことを書いたのに対して,「法科大学院が試験対策をすることは当然ではないだろうか」というご指摘でした。

法科大学院において全く試験対策的な授業が不要だとは思っていません。しかし,民事X(民事法事例問題研究X)に関しては,試験対策でなくても良いと思っただけのことです。

理由は,第一に,法科大学院では現行司法修習の前期修習でやる内容もやらなければならないからです(法律によって義務付けられています)。確かに新司法試験には出ないでしょうが,全くやらなければ受かった後に困ります。

第二に,実務家教員には,それぞれの個性を活かした授業を展開してもらいたいからです。試験対策とか,そういうことが苦手な先生に試験対策をお願いしても,宝の持ち腐れです。せっかく実務の第一線でバリバリやってる先生なんだから,試験とは関係なくても実務家の視点・手法を教えて欲しいのです。

第三に,民事Xは必修科目じゃないということです(前年度に他の事例問題研究科目を落としていなければ)。興味のない人は履修しなければ良いだけのことです。

そんなわけで,私もちゃんと試験対策の必要性は感じていますし,ちゃんと論文の答案書いたりとか,現行司法試験受験生と同じような勉強もしています。

 2005年4月13日(水)

起きたら9時半。びっくりしました。御陰様で,かなり体力回復しました。

2限法曹倫理T,遅刻寸前,滑り込みセーフ。今日はABA (American Bar Association,米国弁護士会)の弁護士業務模範規則(Model Rules of Professional Conduct)の解説でした。先生の翻訳が配布されたので原典(英語)を読まずに済みました。

3限刑事実務B,手続の概要と証拠等関係カード。起訴状一本主義と身柄書類や証拠等関係カードの関係が理解できました。おもしろい。

5限民法自主ゼミ,昨年度からの継続です。譲渡担保の占有改定による即時取得。そんな感じのマイナー論点。

いったん帰宅して,洗濯・夕食。20時半再出勤。あとは朝4時半に力尽きるまで,ひたすらに経済法ゼミ発表準備。研究室に今月5泊目。

▽ 経済法ゼミ発表まで5日。ただいまの字数,10,800字。

 2005年4月12日(火)

1限法史学T,中国の話です。私,「アルプス一万尺」の歌に乗せて,中国の歴代王朝を全て諳んじることができます。

2限法と経済学T,ガイダンス。今年は人数が多いので,期末試験をやるそうです。

4限経済法,総論。今日で3回目ですが,まだ総論やっています。2年連続で受講している率直な感想ですが,今年の総論は昨年より難しいと思います。去年は各論の各章の冒頭部分でやっていたことを,まとめていっぺんにやっています。

独禁法を初めて学ぶ人には,まだ独禁法の体系やイメージが掴めていない状態で聞くのには,難解な話題です。

ただ,同じ話を繰り返し,または別の角度から聞く機会が必ずありますから,1回で理解できなくても悲観せず,頭の隅っこにでも引っかかっていれば十分だと思います。

今日はそろそろ体力を回復しておこうと思い,自宅に帰りました。5日ぶりに自宅で寝ます。午前1時就寝。

▽ 今月の日本学生支援機構の奨学金が入らなくて経済的危機です(いつもは毎月11日に入金)。停止されたかと焦り,調べてみたら4月分は4月21日,5月分は5月16日に振り込まれるそうです。社会人にとって給料日が急に10日も遅れたら困るように,奨学金も遅れると辛いです。

 2005年4月11日(月)

魔の月曜日。3コマ+ゼミ。

1限現代倒産・執行法,序論。そうそう,和議法って廃止されてました。私の学部時代から使っている破産法の教科書には和議が載っています。もう使うの止めときます。

2限民事X,ガイダンスと紛争解決概論講義。実務家教員による民事法の事例問題研究です。「新司法試験に役立つことはやらない」っておっしゃっていました。それでいいと思います。

3限政策分析,政策評価とは。講義室の手配の問題(定員オーバー)で開始が30分遅れました。裏で開講している現代犯罪論も講義室に入り切らなくて廊下に人山ができていました。現代犯罪論も興味深いのですが,履修要件の問題で,私は政策分析にしました。

5限現代経済法A,独禁法ゼミ。発表担当の割り振りとガイダンス。私は既に来週に決まっていましたから,何も恐れるものはなかったのですが,思ったよりも履修者が少なかったので発表が2回あたりました。これは想定外です(履修登録してないのに……)

夜はひたすらに野田醤油事件(独禁法ゼミ発表の準備)。2時半くらいまで粘って,ダウン。研究室に4連泊。

▽ 隣に,新会社法の条文を繰りながら,利益供与(商法295条)が見つからなくて悩める少年(ルームメイト)がいました。電子媒体で検索かけてみたら,現行の「会社の計算」から株式総則(会社法案120条)に移動していました。道理で見つからないわけです。

▽ 経済法ゼミ発表まで7日。ただいまの字数,3,000字。

 2005年4月10日(日)

8時半起床。昼は友人とランチ,夜はルームメイトとラーメン屋。

一日かかってやったことは,刑事実務Bの課題と公法Vの予習。やっと,来週の課題の目処が立って,独禁法ゼミ発表準備に着手できます。

4時就寝。布団恋しく研究室に3連泊。

 2005年4月9日(土)

8時くらいに目が覚めて,しばらくしてからいったん帰宅。昼間は自宅で民法。

22時前に再出勤してそのまま朝まで民事実務,刑事実務A,刑事実務Bの課題。朝5時半,研究室にて仮眠。2連泊。

▽ 刑事実務系の科目で一件記録を読んだり,ビデオを観たりして,いろんな事件の記録を見ているので,頭が混乱してきます。

とりあえず最近見た4件をまとめると,こんな感じです。

「大阪から出稼ぎに来た被疑者(男,25歳くらい)と被害者の女性(60歳くらい)はシルバーセンターからの帰り道に別れ話から口論になり,被疑者は被害者の頭を鉄製スコップで数回殴打し,よって同女を殺害し,同女の持っていたハンドバッグを奪って逃走したところ,逃げ込んだ先のモーテルで現行犯逮捕されたが,現行犯逮捕手続に違法があった」

実際は,4件には何の関連性もありませんけどね。

▽ 課題が多すぎて,ゼミ発表の準備に着手できません。焦ります。

 2005年4月8日(金)

8時出勤。公法Vの復習&予習。

2限刑事実務A,捜査・公判の基礎。本講義の先生は,検察実務を約25年経験された弁護士の実務家教員です。今日はとりあえずガイダンス的で,ビデオ観たり,雑談みたいなことが多かったです。雑談ついでに30分延長……。

昼ご飯は食べる暇もなく,カロリーメイトだけ。

3限経済法。前回にも増して,難しい話です。初めて経済法を受講する方々には,少々しんどいかもしれません。全体を通した後にもう一度聞くと,非常におもしろい話なんですけどね。事実,昨年に引き続いて2年連続で受講している人は,たいてい興味深く聞いているようです。

4限は空きコマ。教授とアポ,2期生の方とアポ,休息。

5限法曹倫理U,ガイダンス。担当教員(弁護士2名)の予想よりも倍の人数(30名超)が集まってしまったらしく,少々戸惑っているようでした。北大からは倫理観高い法曹がたくさん生まれたら良いです!

なお,後輩諸君に助言をしておきますと,法曹倫理T・Uはどちらか一方を履修すれば卒業できます。「保険をかけて両方履修する」という必要はありません。たぶん。

さて,やっと第1週目が終わりました。

息抜きにクラスメイトと本日新装オープンの紀伊國屋書店に行き(そして法律書の揃えの悪さに幻滅し),のんびりと夕食を学外で食べました。

21時から一気に法曹倫理T,刑事実務B,民事実務の課題。

午前2時,ダウン。それでも寝袋に潜り込むだけの元気はありました。研究室泊。

 2005年4月7日(木)

6時起床。7時過ぎ出勤。1限前の時間を使って刑事実務Aの予習課題。

1限民事実務,民事訴訟の基本構造。私は2クラス編成(学籍番号順)のAクラスに入りました。本来はBクラスなのですが,Bクラスは月曜日に開講で,私は月曜日には既に4コマ入っているため,木曜日開講のAクラスへの移動を希望したのです。

しかし,みんな似たような意図なのか,Aクラスに人数が偏ってしまい,A:B=25:18の比率になってしまいました。

さて,授業の内容についてはBクラスがまだ終わっていないので書くのは控えたいと思います。ただ,想像よりも授業自体がハードでした,とだけ記しておきます。

2限公法V,憲法第1回。公法Vは憲法と行政法を交互にやりながら,相互に融合を試みるとのことです。今回は婚外子児童扶養手当打ち切り事件(最判平14・1・31)を素材に,憲法14条論と委任立法の限界論。私はどちらも好きな科目なので,楽しく過ごしております。

昼食を15分で済ませ,3限法史学T。明治6年頃の『司法省日誌』を読んでいます。漢和辞典が必要なのか,古語辞典が必要なのか。とにかく読めません。(苦笑)

1〜3限を立て続けに受講しただけで疲れました。そこで,生協に買い物に行ったりしてリフレッシュ。クラス40人分の共同購入した教科書4月4日の日記参照)についての事務手続き。

夕方,刑事実務Aの予習課題を完了。21時に帰宅し,遅い夕食。夕食後は民法(担保物権法)。1時過ぎ就寝。

▽ 今学期のゼミ発表は「野田醤油事件」になりました。インテル事件を希望していましたが4月2日の日記参照),18日(月)に迫った最初の報告者が決まっていなかったので,謹んでお引き受けした次第です。

発表は11日後。かつてない準備時間の短さです。どれほどやれるのか,知力・体力・根性……etc.の勝負です。名付けて,「醤油祭り」。

 2005年4月6日(水)

7時半起床。遅い!(って反省してます。)

1限は空きコマなので有効に使おうと思っていたのに,出勤して掲示板を見たら,何やら新しい学習支援システムが導入され,Web判例体系が某社から某社へ変更されるとのこと。新アカウント等をもらってきました。基本的な動作確認をし,仮パスワードを変更しただけで時間が過ぎ去ってゆきました。

昨年度の学習支援システムは殆ど使われなかったので,新システムに対しても疑問。ただし,それは事実上残り4ヵ月で卒業する(必修系科目が終わる)私たちの場合であって,下の学年の皆様には大いに活用してもらいたいものです。

こういうのが有効に使われると,例えば経済法のレポート課題は私にメールで送られて来て,私が印刷してコピーして履修者全員に配る,なんていうことはしなくて済みます。

さて,2限法曹倫理T,概論。え?英文読むんですか?

昼休み,3限の刑事実務Bについてクラスメイトらと話していたら,どうも使用教室の定員は20名くらいなのに,履修者は約40名になりそうだと認識。明らかにキャパシティーオーバー。

授業が始まってから混乱するのもイヤなので,事務方と交渉して,経済学部の教室をシーズンリザーブ(前期の間,毎週借り上げ)しました。法学部の大人数教室は全て使用済みだったのです。使用していなかった9番教室も文学部に貸してるとか何とかで。

北大は経済・法・文・教育の4学部が隣接して屋内通路で接続しており,文系講義棟は4学部共同使用なので,教室の貸し借りが頻繁に行われています。

ちなみに,同じ建物にあっても,文系講義棟の法学部の教室は微妙に設備が悪いです。これは予算の問題。

3限刑事実務B,公判手続きの概要。最初の10分ぐらいは教室変更でロスしましたが,無事に大教室が確保でき,めでたしめでたし。今日は司法研修所のビデオを見ながら,裁判官教員の先生が解説してくれました。

夕方,昨日に引き続いて紙屋になっていました。最初の1週間は仕方ないでしょうかね。

夜,公法Vの予習を完成させ,民事実務の予習をし,ジャスコで買い物をして22時に帰宅。やっと夕食。

そこからもう一踏ん張り。民法。

仕事の電話連絡をして(ここでいう「仕事」とは大学院に入る前にコミットしていた障害者福祉関係のことを指しています),0時半就寝。

 2005年4月5日(火)

いよいよ2年目が始まりました。昨年は4月1日から授業が開始ましたが,今年は良心的に4日遅れのスタート。

6時半起床。適当な朝ご飯が見あたらなくて,朝っぱらからインスタントラーメンなんて食べてしまいました……。

8時頃出勤。一番乗りかと思ったのに,ルームメイトが既に出勤済み。みんなやる気がありますねぇ。

1限法史学T,ガイダンス的なもの。8〜9世紀,古代〜平安初期の「法の継受」を主にやるそうです。

「本講義が選択科目である以上,興味のある人だけが集まっているわけで……」という話に激しく不同意。単位を揃えるために受けている人も案外いると思いますよ?控えめに言っても8割くらいは。

2限法と経済学T,休講。えぇ,第1週ですから。そういうこともあります。たぶん。

昼は印刷やらコピーしているだけで終わってしまいました……。

4限経済法,経済法概説。さすが稗貫教授。去年と全く違う内容でした。ゆえに2年連続で聞いてもおもしろいのです。

夕方も印刷やらコピーやらレジュメ整理やら。紙屋か!っていう感じです。ペーパーの洪水に埋もれていましたが,何とか水面まで浮上しました。まだ腰まで浸かってますけど。

19時,やっと落ち着いて公法Vの予習。その頃には脳の機能が50%以下に低下していました……。

23時帰宅,仕事関係の電話を数本やりとりして,0時半就寝。

▽ 初日。まだ1日しか経っていないのに,疲れました。っていうか,精神的に疲れましたよ。そんなイベントが盛りだくさんの初日でした。

 2005年4月4日(月)

7時起床。春休み最終日!

午前,最後に残った行政判例百選。行政判例百選T・Uの241事件全てを終了。予定より3日遅れで100%完了しました。

午後,民事実務演習の教科書を調達しようと思ったら,生協に置いてない……。カウンターで問い合わせてみたら,25部しか入荷しないとのこと(しかも来週)。必修だから43人が履修するのに。

あれこれと交渉した(もめた)あげく,共同購入システムを利用することに。10人以上まとまれば1割引になるシステムです。

1割引になって嬉しいのは嬉しいですが,43人分の注文を取って,代金を集めて,お釣りを配って…………あぁ,手間です。

夕方,授業料免除手続き。私は前年分授業料すら滞納していますから(ちなみに,督促状1枚累積中),免除されなかったら切腹です。(苦笑)

夜,数学。微分積分いい気分。たまにやると,頭がすっきりします。趣味ですから。

寝る前に手形法の積み残しを片づけて,0時半就寝。

▽ 春休みが終了しました。この50日余の春休みで何をやっていたんでしょうか。

成果は,第1に行政判例百選T・Uを潰したこと。第2に商法総則・商行為・手形法・小切手法をさらったこと。第3に民事執行法・民事保全法の基礎を学んだこと。第4に民法の総則・物権のアウトプットをしたこと。

目標にしていたのに届かなかったのは,民法の債権分野・担保物権法分野,商法の会社法分野。前者は明日からコツコツやることにします。後者はしばらく放置。(笑)

さあ,明日から新学期です。ストイックにがんばりましょう!

 2005年4月3日(日)

8時起床。

とりあえず,午後までかかって執行法・保全法を一通り終わらせました。とりあえず大枠が頭に入っていれば,新学期開講の民事X,現代倒産・執行法,民事実務演習らの科目は何とか乗り切れるでしょう。

3月23日の日記に書いたせいではないと思いますが,執行法・保全法の講義が「補講」という形で夏休みに開講されるかも知れません。まだ確定ではありませんが,その可能性があるということで。実現すれば,素晴らしいことです。

さあ,明日は春休み最終日。有意義に過ごしたいものです。

早起きのためには早寝から。0時半就寝。

 2005年4月2日(土)

8時起床。まだ胃が痛いです。

午前,主に民法。「未分離の果実を明認方法で即時取得できるか」というテーマで激論してみた結果,どうもできない気がしてきました。

午後,執行法・保全法。新学期が始まる前に終わる目処が立ちました。

夜,昨日で完了予定だったのに胃痛のせいで予定が狂った(本当はおととい酒を飲んだのが悪いだけなんですが……)行政判例百選。235事件まで終了(98%完了)。ゴール目前。

2時就寝。

▽ インテルが3月8日の日記でお伝えした公正取引委員会の勧告を応諾しました。

それにしても,「インテルは勧告の応諾を決定しました。」しかし,「インテルは勧告にある主張事実やこれに基づく法令の適用を認めるものではありません。」というのは,一体どういうつもりなんでしょうね。(引用文はインテル社ホームページより)

私的独占(独禁法3条前段)の事例となると,わくわくします。今学期のゼミ発表論文テーマに選ぼうかしら。

 2005年4月1日(金)

前夜,酔っぱらって帰宅した直後から,胃が痛くなりました。痛くて痛くて,眠れないほど痛くて。胃に穴が開いたか?って感じがします。

10時からの行政判例百選検討会はお休みをいただきました。今日で最終回だったのですが……。自宅で痛みに悶えておりました。

13時,民法検討会だけは何とか出席。某教授から胃薬と,「早く帰った方が良い」というアドバイスをいただきました。胃が痛かったからではないと思いますが,民法が難しすぎて,頭が大混乱でした。

17時,帰宅。朝から何も食べていなかったので少し消化に良い物をと思って食べたのですが,きっちりと痛みが再開しましたよ。

そんなわけで,とんでもない新年度のスタートとなりました。

本年度もよろしくお願いします。<(_ _)>

▽ 今学期の民事実務演習,刑事実務演習A,民事Xは2クラス編成なのですが,本日クラス分けが発表されていました。

3科目とも,私が勝手に希望していた曜限とは逆のクラスでした……。指定どおりのクラスだと,月曜日は1〜5限コンプリートなんですよねぇ……。

一応,希望を出せば変更できるそうなので,もう少し悩んでみます。

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